カテゴリ:GROM サーキット対策 の記事一覧

リヤ アクスルスライダー取付け

104_リヤ-アクスルスライダー_00
フロントにアクスルスライダーを取付けてみてなかなかイイ感じだったので、転倒時にスイングアームを保護するため、リヤにもアクスルスライダーを取付けることにした。

スライダーはフロントと同様、KITACOのものをチョイス(↓)。
KITACO アクスルスライダーセット

メーカー:KITACO(キタコ)
品番:498-9000900
付属品:専用ナット
材質:ジュラコン(ブラック)
「KITACO アクスルスライダー」を探す ⇒ Amazon / 楽天 / Web!ke


104_リヤ-アクスルスライダー_01
まず、レーシングスタンドまたはジャッキ等で、リヤタイヤを持ち上げる。
(ジャッキで持ち上げる場合は、ハンドルを左いっぱいに切りサイドスタンドを立て、右側ステップホルダーの下側をジャッキで上げると、リヤタイヤが持ち上がる。)

リヤタイヤが持ち上がったら、アクスルシャフトのナットを緩める。

104_リヤ-アクスルスライダー_02
ナットを緩めたら、左右のチェーンアジャスターのロックナットを緩めておく。

104_リヤ-アクスルスライダー_03
ナットを取り外し、アクスルシャフトを引き抜く。

104_リヤ-アクスルスライダー_04
抜いたアクスルシャフトに片側のスライダーを組付ける。

リヤに関しては純正でワッシャ(座金)が入っているので、このワッシャをどの位置に取付けるか、が悩みどころ。
ワッシャを入れる位置は、
 ①ボルトヘッドとスライダーとの間(上の写真の状態)
 ②スイングアームとスライダーとの間
が考えられるが、今回は写真の様に①の位置にワッシャを入れて組み付ることにした。

104_リヤ-アクスルスライダー_05
片側のスライダーを組付けたアクスルシャフトを、車体に戻す。

104_リヤ-アクスルスライダー_09
アクスルシャフトを戻す際は、シャフトのグリスアップ(直接荷重が掛かるわけではないので、防錆として)と、ベアリング部のシールにグリスアップを行う。

シール部は、古いグリスをウエス等で拭き取り(ゴムを痛めるのでブレーキクリーナーは厳禁!)、新しいグリスを適量塗布する。
管理人は、KITACOのウレアグリス(↓)を使用。
KITACO ウレアグリス 5gチューブ
メーカー:キタコ (KITACO)
品番:0900-969-00150
内容量:5g
用途:ゴムシール・ギア・アクスルシャフトシール部等
「KITACO ウレアグリス(5g)」を探す ⇒ Amazon / 楽天 / Web!ke


組み戻す際、ベアリング カラーの左右や向き、チェーンアジャスターの向きなどに注意する。
(特にベアリング カラーの向きを間違えるとベアリングに水やゴミが入ってしまうので、取り外す前に向きをよく確認しておくこと。)

104_リヤ-アクスルスライダー_06
シャフトを通したら、反対側にもスライダーを組付け、
 ・チェーンの張りを調整し
 ・付属のナットを締付け(締付トルク:59N・m)
 ・チェーンアジャスターのロックナットを締付け
して、完成!

ここでフロントと同様に注意点。
純正のナットはサイズが19mmだが、KITACOの付属ナットのサイズは17mm。
また、ナットはスライダーに覆われるため、締め付けにはソケットが必要となる。
よって、事前に17mmと14mmのソケットと、2つのソケットを回すための、ラチェットやトルクレンチ等の工具を2本準備する必要あり。

これらを準備しておかないと、アクスルシャフトを外すことは出来ても、スライダーを取付けることが出来ないので要注意!


104_リヤ-アクスルスライダー_07
フロント同様、必要最小限の張り出しで、かつ、しっかりとスイングアームを守ってくれそうだし、見た目もイイ感じに!

104_リヤ-アクスルスライダー_08
ちなみに、付属のナット(写真上段)は外径、厚みともに純正ナットより小さく、若干強度に不安が残る…。

あと、チェーンガードを装着していると、レーシングスタンドがスライダーに若干干渉するのが玉にキズ…(写真下段)

関連記事:「フロント アクスルスライダー取付け
  • 作成(更新):2016年11月01日 20:43
  • フロント アクスルスライダー取付け

    フロント-アクスルスライダー_00
    GROM(グロム)のフロントフォークに、アクスルスライダーを取付けた。

    GROMは転倒時に、フロントフォークの下側やキャリパー、フロントフェンダーがキズついてしまうことがある。
    これを防止するため、アクスルスライダーを取付けることにした。

    アクスルスライダーは色々な種類のものが市販されているが、今回は機能性と見た目のバランスが個人的な好みにマッチする、KITACO製のものを取付けてみることにした。

    KITACO アクスルスライダーセット

    メーカー:KITACO(キタコ)
    品番:498-9000900
    付属品:専用ナット
    材質:ジュラコン(ブラック)
    「KITACO アクスルスライダー」を探す ⇒ Amazon / 楽天 / Web!ke

    今回購入したのはコレ(↑)。

    今回、アクスルシャフトは純正をそのまま使いたいという条件がある。
    これはレースのレギュレーションによるもので、アクスルシャフトの交換を認めていないレギュレーションにも対応したいため。

    しかし今回購入したスライダーは本来、KITACOの中空アクスルシャフトのオプションとして用意されているもの。
    アクスルスライダーを取付ける分、取付け部の距離が長くなるため(約6mm)、純正のアクスルシャフトで長さが足りるかどうかが心配だった。
    …が、薄型ナットが付属しているため、純正アクスルシャフトでも問題なく取付けることができた。

    フロント-アクスルスライダー_01
    キットの内容はこんな感じ。
    スライダー部分はジュラコン製で、それをアルミ製のスペーサーで挟み込むように取付ける。
    スペーサーの厚さは片側3mmで、専用の薄型ナットが付属する。

    フロント-アクスルスライダー_02
    まず始めに、タイヤが接地した状態でアクスルシャフトのナットを締めておく。
    アクスルシャフトとナットを緩めるのに必要な工具のサイズは14mmと19mm。

    ナットを緩めたら、フロントタイヤを持ち上げる。
    フロントスタンドがあればベストだけど、ない場合はクルマ用のジャッキでも作業可能。

    写真を撮り忘れてしまった(!?)けど、今回はクルマの車載ジャッキで作業を行った。
    ジャッキで行う場合はギヤを2速などに入れリヤタイヤを固定し、サイドスタンドを立て、ジャッキで車体右側(サイドスタンドと反対側)のエンジン部分を持ち上げると、フロントタイヤを持ち上げる事が可能。
    (今回はシリンダヘッドのタペットカバーのボルトの下にタオルを挟み、ジャッキで持ち上げた。)

    フロント-アクスルスライダー_03
    タイヤを持ち上げたら、アクスルシャフトを引き抜く。

    フロント-アクスルスライダー_04
    抜いたアクスルスライダーに片側のスライダーを取付ける。

    フロント-アクスルスライダー_05
    スライダーを取付けたアクスルシャフトを戻した状態。
    せっかくなのでシャフトのグリスアップも忘れずに。

    フロント-アクスルスライダー_06
    あとは、ナット側にもスライダーを取付けて、付属のナットを締めて作業完了!

    ここで注意点が1つあって、純正のナットのサイズは19mmなんだけど、KITACOの付属ナットのサイズは17mmであること。
    また、ナットはスライダーに覆われるため、締め付けにはソケットが必要となる。
    よって、事前に17mmと14mmのソケットと、ソケットを回すラチェットやトルクレンチ等の工具を2本準備する必要がある。
    これらを準備しておかないと、純正アクスルシャフトを外すことは出来ても、スライダーを取付けることが出来ないので要注意!

    アクスルシャフトの締付トルク:54N・m

    フロント-アクスルスライダー_07
    アクスルスライダーを取付けた状態。

    必要最小限の張り出しで、かつ、しっかりとフォークボトムやキャリパー、フェンダーを守ってくれそう。
    また純正のナット部分が見えにくくなるため、見た目もイイ感じに!

    フロント-アクスルスライダー_08
    ちなみに純正ナットとKITACO付属ナットを比較するとこんな感じ。
    取付け前はスペーサーの厚みが増える分、ネジ山が足りなくなるかと思ったけど、薄型ナットのため、純正アクスルシャフトのネジ山も十分に残った。

    ナット自体の小径化やネジ山が減った分、純正と比較して強度に関しては??だけど、まぁ、大丈夫でしょう。

    なかなかイイ感じなので、次はリヤにも取付けたいと思う。

    関連記事:「リヤ アクスルスライダー取付け
  • 作成(更新):2016年09月22日 19:04
  • オイルキャッチタンク 取付け (その2)

    オイルキャッチタンク 取付け (その1)」から

    「その1」では、SP武川のオイルキャッチタンクKITを、接続方法を少し変更して使用することと、その理由を説明した。
    ここからは、実際の取付け作業に入る。

    オイルキャッチタンク_02

    SP武川 オイルキャッチタンクキット

    メーカー:SP武川
    品番:07-05-0026
    仕様:GROM(グロム)/MX125用
    「SP武川 オイルキャッチタンクキット」を探す ⇒ Amazon / 楽天 / Web!ke

    使用するKIT、およびその内容はこんな感じ。

    オイルキャッチタンク_03
    今回、ホース類はKIT付属品ではなく、別途購入したものを使用。
    これは個人的に付属品が水道ホースみたいな外観が好みでなく、基本的にホースは"黒"が好みだから。
    付属品ももちろん耐油・耐熱性は問題なく、特にこだわりがない限り、付属品使用をオススメする。

    今回使用したホースは「ホースガレージドットコム」さんから、「O.K.EXCEL-100(内径8.1mm耐油ホース)」を2メートル購入。
    このホースはブリヂストン製!の耐油ホース。

    オイルキャッチタンク_04
    まず始めに、左右のサイドカウル(シュラウド)を取り外す。
    KITの説明書にはサイドカウルを取り外すために必要なスクリューやクリップの位置、手順が記載されているのでご安心を。

    オイルキャッチタンク_05
    ステーを取付けるために、ハーネスを固定しているクリップを取り外す。
    説明書の図と、上記の写真をよく見て、クリップを壊してしまわないように注意。
    (外した状態のクリップをみて、構造を理解して外すのがコツ。)

    オイルキャッチタンク_06
    付属のステーを説明書に従って取付け、先ほど外したクリップをステーに取付ける。

    オイルキャッチタンク_07
    ステーを取付けた際、ステーと燃料タンクとが干渉する場合があるとのこと。

    管理人のGROMは干渉してしまった…。
    説明書に従い、タンクとフレームとの間にワッシャを入れてタンクの位置を少し高くし、クリアランスを確保する。
    [写真左上]:ステーとタンクとの干渉部分
    [写真右上]:ワッシャをタンクとフレームとの間に挿入(この際、タンクのステム側ボルトを緩めておく)
    [写真右下]:ワッシャ装着前と装着後のようす
    [写真左下]:クリアランスが確保された!(すごくキワドイけど…)

    オイルキャッチタンク_09
    干渉部分の前後を拡大すると、こんな感じ。
    一応、ワッシャを入れることでクリアランスが確保された。

    オイルキャッチタンク_08
    オイルキャッチタンク本体に、ホースを接続するユニオンを取付ける。

    今回は前述した通り、武川の推奨の方法から少し変更しているので、M10のユニオンを右面に1つ多く取付ける。
    ※SP武川のスーパーヘッド装着時用にM10ユニオンは1つ多く付属しているため、別途購入は必要なし。

    使用しない穴には付属のオイルプラグボルトを取付ける。
    ここまで出来たら、オイルキャッチタンク本体をステーに取付ける。

    オイルキャッチタンク_10
    純正ブローバイホースの取り外し。
    クランクケース側(写真上段)は、車体右側のセルモータ付近にあるので、ホースを引き抜く。
    (※管理人のGROMは、フレームスライダーを装着しているため、純正には無いステーが写真には写っている)

    エアクリーナ側(写真下段)は、オイルキャッチタンクを取付けるすぐ近くにあるホース。

    オイルキャッチタンク_11
    純正ホースを取り外したら、オイルキャッチタンクのホースをつなぐ。

    エアクリーナ側は、写真のような感じにホースをつなぐ。
    ホースの目安の長さは説明書に記載されているので、それを参考にホースにつぶれが生じないよう、取り回しに無理のないよう、注意する。

    ホース取付け時は、中性洗剤を水に少し入れた石けん水を、ユニオン外周に少し塗ると作業しやすい。
    (石けん水は、時間がたてば蒸発して滑らなくなるので、後で抜け易くなることもない)

    オイルキャッチタンク_12
    クランクケース側は、オイルキャッチタンクのこのユニオンと、

    オイルキャッチタンク_13
    クランクケース部のユニオンとをつなぐ。
    ここも先ほど同様、取り回しやホースのつぶれに注意すること。

    オイルキャッチタンク_14
    続いて、今回はSP武川の標準とは異なるつなぎ方を行う、オイルフィラーキャップ部。

    今回はKIT付属のオイルリターン用ユニオン(写真左上)を一度分解し、ブラックアルマイト処理し、ワイヤリング用の穴を追加工している(写真左下)。
    (ユニオンの部分は、接着剤を使用して2つの部品を接合しているため、アルマイト処理出来なかった。)

    オイルキャッチタンク_15
    オイルリターン用ユニオンに使用する内径φ12mmのホースは、ブラックの適切なものが見つからなかったため、SP武川のKIT付属のものを使用する。
    ただ、そのままだとやっぱり個人的に気に入らないので、黒の耐熱ホースを買った「ホースガレージドットコム」さんから「BHM-18」というブラックメッシュホース(写真左上)を購入し、KIT付属のホースの上に被せて(写真右上)使用した。

    メッシュホースを被せると(写真下)、ブラックのメッシュホースになり、見た目がCOOLに!
    このホースの一端を、フィラーキャップ部のユニオンにつなぐ。

    オイルキャッチタンク_16
    オイルキャッチタンク側は、残ったユニオンにクランク~エアクリーナ間に使用したものと同じホースを使用する。

    すると、キャッチタンク側が内径φ8mm、フィラーキャップ側が内径φ12mmのホースとなるため、この2つの異径ホースをつなぐアダプタが必要。
    今回は、写真の「PISCO PIG12-8」(空圧機器用の異径ニップル)を使用して、異径のホースを接続した。

    PISCO 異径ニップル PIG12-8

    メーカー:PISCO(ピスコ)
    品番:PIG12-8
    外径:φ12mm×φ8mm
    「PISCO 異径ニップル PIG12-8」を探す ⇒ Amazon

    オイルキャッチタンク_17
    オイルキャッチタンクのリターン部分(下向きのユニオン)は、今回のつなぎ方ではエンジンには戻さず、プラグをして塞いで使用する。

    今回は純正エアクリーナのドレン部分のキャップを別途注文し、使用した。
     ・クランプ,チユーブ (D13) (品番:95002-4130008)
     ・チユーブ,ビニール 11X15 (品番:17227-KPK-900)
    純正部品は「Web!keの純正部品 通販」で購入可能で、便利!
    (品番を入れて見積依頼を送信すれば、大体どの時間帯でも数分で回答メールが送られてくる。)

    部品の検索はココでパーツリストを閲覧でき、便利!
    (US版なので日本では買えないもの一部あり。)


    オイルキャッチタンク_18
    リターン部分のユニオンにキャップを取付けるとこんな感じでピッタリ!

    オイルキャッチタンク_20
    今回のつなぎ方でもSP武川の標準のつなぎ方でも、このリターン部分はカウルと一部が干渉してしまう。

    一度カウルを取付け(写真左上)、干渉する部分をテープ等でマーキングする(写真右上)。
    カウルを一度取り外し、カッター等で干渉部分を半円形に切り欠き(写真右下)、カウルを取付け干渉しなくなればOK。

    オイルキャッチタンク_21
    フィラーキャップ部はこんな感じ。
    今回はワイヤリング用の穴を開けておいたので、ワイヤリングもOK。

    オイルキャッチタンク_22
    全てのカウル類を元通りに取り付ければ、完成!

    このSP武川のオイルキャッチタンクは、外観からは付いていることがまず分からないのが、管理人的にGOODなポイント!
    いかにも付けてます!って感じが好きな人は、エンデュランスのオイルキャッチタンクとかの方が、オススメかも。

    さて、このオイルキャッチタンクがGROMの持病「オイルの乳化」防止にどれほど効果があるのだろうか !?

    関連記事:「オイルキャッチタンク 取付け (その1)
  • 作成(更新):2016年07月10日 05:33
  • オイルキャッチタンク 取付け (その1)

    オイルキャッチタンク_01
    GROM(グロム)に、オイルキャッチタンクを取付け。

    4サイクルエンジンの場合、サーキット走行やレース出場時は、エンジンのブローバイホースにオイルキャッチタンクの取付けが必要、または望ましい。
    ただしGROM場合、ブローバイホースがエアクリーナBOXにつながっていて、エアクリーナBOXを取り外さない場合は、オイルキャッチタンクは不要となっている。

    ではなぜオイルキャッチタンクを取付けたのか?
    その理由は、エンジンオイルの乳化に対して、少しでも効果があれば…と思ってのこと。

    オイルキャッチタンク説明図01
    上の図は、GROMのノーマル状態の空気、混合気、ブローバイガスの流れの状態。

    ①空気がエアクリーナ入口から吸い込まれ、スロットルボディに送られる
    ②インジェクターからガソリンが噴射され、混合気がシリンダーヘッドに送られる
    ③エンジンが燃焼する際、微量の混合気はシリンダとピストンのクリアランス(やピストンリングの合い口)を通り、クランクケースへ吹き抜ける
    ④クランクケース内に入ったブローバイは、ブローバイホースを通ってエアクリーナBOXに戻される
    ⑤エアクリーナに戻ったブローバイは、再びエンジンで燃焼される

    というのが、基本的な理論と流れ。

    オイルキャッチタンク説明図02
    この図は、管理人が推測するGROMで実際に起こっている現象。
    注目して欲しいのが、追加した水蒸気の流れ。
    エンジンのクランク室には空間があるため、当然そこには空気が存在し、空気は水分を含んでいる。
    エンジンが始動しエンジンやオイルが温まってくると、空気中の水分は水蒸気となり、クランク室内に滞留する。
    本来、この水蒸気はブローバイガスと一緒にクランクケース外に排出さるか、エンジンの熱で完全に蒸発するため、エンジンオイルが著しく「乳化」するようなことはない。

    …ところがGROMの場合、オイルフィラーキャップ周辺の水蒸気が上手く排出されず、滞留してしまう。
    さらにフィラーキャップ周辺はエンジンでも温まりにくい部分なので、十分に水蒸気が蒸発する温度になる前にエンジンを停止すると、温度の低い壁面に水蒸気が触れ、水滴化し、エンジンオイルを乳化させてしまう。

    エンジン全体が十分に温まった場合、フィラーキャップ周辺の水蒸気も完全に蒸発(気化)するため、エンジン停止後にケースが冷えても、水滴化はしない(しにくい)。

    ※あくまで管理人の推測です!

    このような乳化のメカニズムから、GROMに乗る時は必ず長時間乗る人(=フィラーキャップ周辺も十分に熱くなり、水蒸気は完全に蒸発)には乳化は発生しにくく、GROMをチョイ乗りする人(=フィラーキャップ周辺の水蒸気が蒸発する前にエンジンを停止)は、乳化しやすい。また梅雨や冬場に乳化しやすいのも、上記で説明がつくと思う。
    ちなみに管理人は毎日の通勤でGROMを使用するが、通勤時間は10分程で、上記の後者に該当し、もっとも乳化しやすい使用環境と言える…。実際、10分では夏場でもフィラーキャップ周辺は生温かくなる程度で、とても水蒸気が蒸発する温度には到達しない。

    オイル乳化_05
    ちなみにこれは「クランクケース カバー清掃(オイル乳化) 」で紹介した、管理人GROMのクラッチカバー内側の様子。
    明らかにフィラーキャップ周辺の乳化が著しい。

    では、どうすれば良いのか?
    そこで考えたのが「フィラーキャップ周辺の水蒸気の、逃げ道を作ってやれば良いのでは」というもの。

    オイルキャッチタンク_02
    今回使用したオイルキャッチタンクKITはコレ。

    SP武川 オイルキャッチタンクキット

    メーカー:SP武川
    品番:07-05-0026
    仕様:GROM(グロム)/MX125用
    「SP武川 オイルキャッチタンクキット」を探す ⇒ Amazon / 楽天 / Web!ke

    オイルキャッチタンク説明図04
    この図は、SP武川のオイルキャッチタンクKITを取付けた際の、ブローバイガスの流れ。

    ①クランクケースから排出されたブローバイガスは、オイルキャッチタンクを通過する。
    ②オイルキャッチタンクの出入り口は特殊な流路となっており、ブローバイガスに含まれるオイルは、キャッチタンク内に納まる。
    ③オイル分がほとんど無くなったガスが、エアクリーナBOXに戻る。
    ④キャッチタンク内に集められたオイルは、タンク下部のドレン部からフィラーキャップ部に戻る。

    …というもの。

    しかし、エンデュランスのオイルキャッチタンクを付けた人のインプレを見ると、このブローバイガス中にも水分が含まれており、タンク内にはオイルというより水がキャッチされる…という情報が非常に多い。

    オイルキャッチタンク説明図05
    つまり、そのままではこの図のように、タンク内でキャッチされた"水"は、ドレンから最も乳化が激しいフィラーキャップ部に戻される…ということになってしまう!

    もちろんGROM以外のバイクならSP武川の本来のつなぎ方がベスト。
    しかしGROMの場合は、乳化対策になるどころか、かえってフィラーキャップ部の乳化を促進してしまう恐れあり…。

    ※これも、あくまで管理人の推測です!

    そこで、今回はSP武川の説明書通りではなく、管理人の独断と偏見で接続方法を変更して、取付けることとした。

    オイルキャッチタンク説明図03
    この図が、今回取付ける状態。

    ・フィラーキャップ部とオイルキャッチタンクを「ドレン」ではない側面部に接続。これにより、フィラーキャップ部の水蒸気の逃げ道を作り、水蒸気の滞留を防ぐ。
    ・クランクケースからのブローバイ、およびフィラーキャップ部からのブローバイに含まれる水分(とオイル)をタンクでキャッチする。
    ・タンクのドレン部には純正と同じ透明キャップを取付け、捕獲した水&オイルはどこにも戻さない(定期的にここから抜く)。

    …というもの。
    つまり、「エンデュランスのオイルキャッチタンク」と同じ機能に、「フィラーキャップ部のブローバイキャッチ」機能を追加した形となる。

    ※あくまで管理人の推測に対し、独自に接続方法を変更しています。 この記事に起因する事故・不具合等には一切責任を負えませんので、自己責任でお願いします。通常はSP武川の説明書通りに使用して下さい。

    と、今回はここまで。

    オイルキャッチタンク取付け(その2)」につづく。
  • 作成(更新):2016年07月01日 19:57
  • ハンドルストッパー取付け

    ハンドルストッパー_00
    GROM(グロム)に、ハンドルストッパーを取付けた。

    サーキット向けのハンドルに交換した場合、フルステア時にハンドルとタンクとの間の距離が狭く、または干渉する場合が多い。
    干渉はしなくても、この隙間が狭いと指が挟まって危険なため、ハンドルの舵角を小さく制限する「ハンドルストッパー」の装着が望ましく、レギュレーションで指示されている場合も多い。

    下記はDE耐のハンドルストッパーに関する規則の引用。
    「ライダーの指が挟まれないようにするために、ハンドルを左右いっぱいに切ってもハン ドルバー(レバーを含む)と燃料タンクの間に最低20mmの間隔があるように、ストッパ ー(ステアリングダンパー以外のもの)を取りつけてください。」

    実は、現在装着しているハンドル「ハリケーン フォワードコンチ2型」はタンクと干渉する事もなく、隙間も20mm以上確保できている。
    では何故、ハンドルストッパーを取付けるのかというと、ハンドルストッパーを装着していると転倒時に車体(エンジンやカウル類)へのダメージが少なくて済むから。。

    ということで、安全上の理由と、転倒時の車体ダメージ軽減の2つの目的で、ハンドルストッパーを取付けた。

    ハンドルストッパー_01
    今回取付けのは、コレ(↑)。

    ⚫︎ダイレクト・ドットコム・レーシングさんの「グロム用ハンドルストッパー(左右セット)
    価格:¥3,000-(税抜き)

    ハンドルストッパー_02
    このハンドルストッパーは、Fフォーク側ストッパーと当たる部分の長さが2種類あり(写真左)、ここを長い側、短い側を使い分けることで2タイプの舵角の大きさを選択できるようになっている。
    (写真右は、長い側と短い側を重ねて比較した様子。)

    ハンドルストッパー_03
    取付け自体はとても簡単で、フレーム側の純正ストッパーに被せるように取り付けるだけ。
    この左右を入れ替えて取付けることで、Fフォーク側ストッパーの規制位置を2タイプ選択できる。

    ハンドルストッパー_04
    ストッパーなし(純正状態)とストッパー2タイプのハンドルのキレ角を比較すると、こんな感じ。

    取り敢えず「ストッパー 狭角」の状態でFSWのカートコースを試してみたが、カートコースのように比較的狭くハンドルの舵角が必要なサーキットでも、ストッパーが走行時に規制するような事はなく、問題はなかった。

    コース走行時以外では、ピットイン&アウトの低速走行時、トランポへの載せ降ろしやピットでの取り回し時には、やはり純正より舵角が小さくなっていることに不便さを感じる事もしばしば…。
    まぁ、これは本来の目的とは関係ないので、慣れるしかない。。。

    総括すると、手頃な価格でスッキリと取付けでき、舵角も2タイプ選択可能。
    オススメのハンドルストッパーです。

    ※ハンドルストッパー装着時は、純正キーによるハンドルロックは出来ません。
  • 作成(更新):2015年09月23日 22:38
  • レーシングスタンド・フック 取付

    スタンドフック_00
    GROM(グロム)に、レーシングスタンド・フック(耐久仕様)を取付けた。

    …この手のタイプ、純正のチェーンアジャスター・プレートを交換して取付けるので、チェーン調整などリヤ・アクスルシャフトをイジる場合には使用できない。
    そのため、実際のスタンドアップには使えない、ハッキリいって「ドレスアップ」品です。。

    候補としては2つほどあって、

    ヨシムラ レーシングスタンド・ストッパー
    ↑ヨシムラ「レーシングスタンドストッパーKIT

    か、

    BIKERS レーシングスタンド・フック
    ↑BIKERS「レーシングスタンド フック」。

    ヨシムラのは「取付の際、加工が必要です。詳しくはお問い合わせ下さい。」という記述が気になるのと、もともとドレスアップ品として考えているので、ドレスアップ効果がイマイチ(?)。
    BIKERSのは…ちょっと形状が凝りすぎているというかゴテゴテ感があり、個人的な好みに合わない(汗)

    スタンドフック_01
    ということで結局、個人的に好みなG-craftさんのコレ(↑)に決定した。
    G-craftさんの製品はシンプルでいて機能美を感じ、個人的にはどれも好きな感じ♪

    ・G-craft 「レーシングスタンドフックレッド
    (商品番号:32073 色は他にもゴールド[32071]、ブルー[32072]あり。)

    G-craft「レーシングスタンドフック」を探す ⇒ 楽天 / Web!ke (レッド)(ゴールド)(ブルー)

    装着したいフックは決まったけど、このフックはG-craftのスイングアームへの取付けを前提としているので、そのままでは純正のスイングアームには取付けできない。

    どうしてもコレを取付けたいので、ヨシムラやBIKERSのような"チェーンアジャスター・プレート"部分を自作することにした。

    図面はコレ(↓)
    JC61-LG12-001

    【注意事項】
    ※本事項を承諾した方のみ、図面をダウンロード、ご利用下さい。
    ・当方では製作は行っておりません。
    ・「個人 オーダーメード 加工」等でWEB検索し、個人向け部品製作サービスを利用して下さい。
    ・本品に関わるトラブル、事故、損害等について、一切の責任を負いません。
    ・本品および図面は個人ユーザー向けに公開するものであり、商用利用および図面の無断転載を禁止します。

    ※クリックするとPDFが開きます。(ブラウザの機能を利用して、ダウンロード・保存して下さい)

    スタンドフック_02
    完成したプレートはこんな感じ(左右合わせて2個使用)。

    スタンドフック_03
    使用する部品を全部並べるとこんな感じ。

    ・G-craft レーシングスタンド フック … 1セット
    ・チェーンアジャスター プレート(自作) … 2個
    ・六角穴付き皿ボルト M5X15 … 4個
    ・イモネジ M6 (長さは5~10mm) … 2個


    六角穴付き皿ボルト(M6xL15、ステンレス、9ヶ入)

    メーカー:ウィルコ
    品番:UFC-0615
    仕様:M6×L15mm、ステンレス
    入数:9個入り

    「六角穴付き皿ボルト(M6X15)」を探す ⇒ Amazon/

    では、取付け作業開始。

    スタンドフック_04
    まず、純正のチェーンアジャスター・プレートを取り外す。
    プレートは2つのナットで固定されているので、10mmと12mmの工具を使用し取り外す。

    スタンドフック_05
    取り外した純正のプレートと、今回使用するプレートの比較。

    純正プレートはプレス品で、簡素な作り(笑)。
    スイングアーム内に侵入した水を抜くための"水抜き穴"が開いている。

    スタンドフック_06
    今回使用するプレートにも"水抜き穴"を設けた。
    スイングアーム内側面の穴と、フックを固定するネジ穴が貫通していて、ここから水が抜けるようになっている。
    (写真の左下穴と、写真左上の穴がつながっている。)

    プレートを左右共用にするために水抜き穴が2つ開いているが、スイングアーム取付け時に上側となる穴は不要で、むしろ水が入ってくる原因になるため、イモネジで塞ぐ。
    イモネジにネジロック剤を塗布し、取付け時にスイングアーム上側、かつ内側(タイヤ側)になるネジ穴を塞ぐ。

    スタンドフック_07
    スイングアームにプレートを取付け、レーシングスタンド フックを取付けたら、完成!

    ※この写真だと、内側(タイヤ側)・上側のネジ穴にイモネジを取付けて穴を塞ぎ、下側は開放のまま。スイングアーム内の水は、内側・下側のネジ穴を通ってタイヤ側に抜ける(はず)。

    スタンドフック_08
    レッドのレーシングスタンド フックが加わって、スイングアームのドレスアップ効果抜群(笑)!

    もちろんスイングアームを交換すればもっとカッコいいんだろうけど、どのレースもSTクラス相当はレギュレーションで交換が禁止されているので、純正スイングアームにドレスアップするには、なかなか効果ありかと思います。

    チェーンアジャスターに取付けているので、実際の整備には使用できないけど…ね(汗)
  • 作成(更新):2015年02月12日 12:46
  • ワイヤリング(オイルフィラーキャップ)

    フィラーキャップ ワイヤリング_00
    サーキット走行時の必須事項、GROM(グロム)のオイルフィラーキャップをワイヤリング。

    フィラーキャップ ワイヤリング_01
    まずはオイルフィラーキャップにワイヤリング用の穴を開ける。
    キャップを締めた状態で、ワイヤリングによってキャップの緩みを防止できる位置(=キャップを締める方向)を決め、テープなどでマーキングする。

    ※キャップが締まる位置は個体によって異なるので、穴を開ける位置、ワイヤを引っかける位置はこの写真の位置がベストとは限りません!

    フィラーキャップ ワイヤリング_02
    マーキングした側に、ドリルで穴を開ける。
    今回はφ2.2mmの穴を開けた。

    フィラーキャップ ワイヤリング_03
    エンジン側にワイヤを引っかけるために、今回はこれ(↓)を使用する。
    (友人とシェアしたため、写真には2個しかないけど、3個入りです。)
    N PROJECT ワイヤリングプレート M6(3個入り)

    メーカー:エヌプロジェクト(N PROJECT)
    品番:53008
    仕様:M6、ステンレス
    入数:3個入り
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    フィラーキャップ ワイヤリング_04
    プレートを取り付けるクランクケースボルトを取り外し、プレートを挟み、ボルトを締め付ける。
    ・締付けトルク:10N-m(工具サイズ:8mm)

    フィラーキャップ ワイヤリング_05
    今回、ワイヤーは太さφ0.6mm、ワイヤリングには専用工具のワイヤーツイスターを使用した。
    デイトナ プロセーフティワイヤー(φ0.6mm×25m)

    メーカー:デイトナ(DAYTONA)
    品番:26814
    仕様:φ0.6mm、ステンレス
    入数:25m
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    デイトナ ワイヤーツイスタープライヤー

    メーカー:デイトナ(DAYTONA)
    品番:41769
    仕様:オートリターン式
    サイズ:全長215mm
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    フィラーキャップ ワイヤリング_06
    では、ワイヤリング作業開始。

    ①ワイヤーをエンジン側フックに通し、半分で折り返す。
    ②ワイヤリング対象物(フィラーキャップ)の穴の少し手前の位置を、プライヤーでくわえる(写真・黄色の点線)。
    ③ワイヤーツイスターを使用して、プライヤーを加えた部分までワイヤーをツイストする。
    ④プライヤーを外し、ワイヤの一端を穴に通す。

    フィラーキャップ ワイヤリング_07
    ⑤再びプライヤーでワイヤーを加える。
    ⑥ワイヤーをツイストする。
    ⑦ワイヤーを切断する。
    (今回は穴から7~8mm残してワイヤーを切り、ワイヤー先端を穴の中に押し込んだ。)
    ⑧ワイヤリング完了!

    基本的には他のボルト類も、同様の方法でワイヤリング出来るはず。

    細かい部分だけど、意外とレーシーな雰囲気を演出してくれます(笑)。
    サーキットを走らない人も、オシャレの一つとして実施してみてはいかがでしょう。
  • 作成(更新):2014年11月20日 21:18
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