ステアリングダンパー 取付け
2014/11/28
GROM(グロム)にステアリングダンパーを装着。
…もともと、ステアリングダンパー(以下、ステダン)はあまり必要性を感じてなく、むしろ不要と考えていた。
所有した直近3台のスーパースポーツには全て標準でステダンが装着されていたが、ワインディングなどコーナーRが小さいところを走る際に、どうしてもセルフステアが制限されている感じがして、全てステダンは取り外して乗っていたくらい。
ではどうしてGROMにステダンをつけたのか?
答えは簡単、「カッコいい」から!(笑)
今回、ステダンの装着に使用したステーは(↓)これ。
・G-craft GROM用ステアリングダンパーステー(メーカー商品紹介サイト)
G-craft ステアリングダンパー ステー メーカー:G-craft(Gクラフト) 品番:39959 仕様:ブラックアルマイト仕上げ 付属品:なし 材質:A2017材 | 「G-craft ステアリングダンパー ステー」を探す ↓ |
ステダン本体は、G-craft推奨のハイパープロ製、ストローク75mmタイプを使用。
HYPER PRO ステアリングダンパー(RSC、パープル) HYPER PRO ステアリングダンパー(RSC、ブラック) HYPER PRO ステアリングダンパー(RSC、レッド) HYPER PRO ステアリングダンパー(RSC、チタングレー) メーカー:ハイパープロ(HYPER PRO) 品番:2220****(*部はカラーにより異なります) 仕様:RSCタイプ、ストローク75mm サイズ:約30.3×7.2×4.3 cm | 「ハイパープロ ステアリングダンパー(RSCタイプ)」を探す ↓ |
ハイパープロのステダンはカラーバリエーションが豊富(全7色)で、通常の「CSCタイプ」に加え75mmモデルのみ「RSCタイプ」が選択可能。
RSCタイプは、通常のステアリング操作では減衰力を発生せず、急な動きに対してのみダンパー効果を発揮するタイプ。
つまり、普段はセルフステアを殺すことなく、ハイサイドなど急激な挙動に対してはダンパー効果を発揮してくれる…ということ。
これならステダン不要派(?)の管理人にもうってつけ、ってことで迷わず今回はRSCタイプを購入した。
(ちなみにCSCタイプは減衰力が常に一定にかかっているタイプで、RSCに比べ0.5諭吉ほど安い価格設定。)
ステダン本体を固定するボディークランプは別売なので、これもG-craft推奨の"TYPE-3"を購入した。
HYPER PRO ボディークランプ TYPE-3 メーカー:ハイパープロ(HYPER PRO) 品番:22162246 タイプ:TYPE-3 クランプ内径:φ24.6 サイズ:約11.4×6.8×2.7 cm | 「ボディークランプ TYPE-3」を探す ↓ |
これらの、
・ステダン ステー
・ステダン本体
・ボディークランプ
が全てそろうと、ようやく取付け可能に。。
では、取付け作業開始。
フレームの右側ステアリングヘッド部の様子と、右側のステー部品。
ステー側の〇部(黄色)の凸がフレームの〇部(黄色)の穴に入りボルトで固定、〇部(黄緑)は双方とも穴で、ボルトにより固定する。
フレーム側〇のスロットルワイヤ・ステー凸部との干渉を避けるため、ステー側には逃し加工が施してある。
左側も、ハーネス・クランプ部(〇部)との干渉を避けるために、ステー側に逃し加工あり。
取付けはまず、ステー左側のプレートとポスト部分とを仮組みし、ステアリング・ヘッド部に取付ける(写真 左、中)。
次に、右側のプレートをフレームを挟むように取付け、ボルトで仮組みする(写真 右)。
仮組みしたら、ステアリングを左右にきってトップブリッジとの干渉がないか確認する。
問題なければ、上側のM5ボルト(左右4本)、下側のM6ボルト(右側2本)を締付ける。
・M5ボルトの締付けトルク:2.9~4.9 N-m
・M6ボルトの締付けトルク:5.9~9.8 N-m
※締付けトルクは付属の取扱説明書から単位を変換して記載。
ステーとトップブリッジとのクリアランスは、かなりギリギリ!
かといって、個体差によって干渉するようなことも無さそうなのが、さすがは日本製というか、G-craftさんの製品!といった感じ。
フレーム側を取付けたら、次はステアリング側の取付け。
純正ハンドルクランプの右側のボルトを取り外し、ステーとスペーサーを付属のロングボルトで取付ける。
ハンドルクランプの固定は、上側のボルト(〇部)を先に規定トルクで締付け、次に、下側のボルト(〇部)を規定トルクで締め付ける。
・規定トルク:27 N-m
ボディークランプの取付け。
(この部分のみ「低頭ボルト」を使用するので、間違えないように注意)
付属のねじロック剤をねじ山の先端に塗布し、ボディークランプをポスト部に取付ける。
・M6ボルトの締付けトルク:5.9~9.8 N-m
…取説ではもう一か所ねじロック剤を塗布することになってるんだけど、誤記なのかどうみても良くわからない。
なので、今回はこの1本のみに塗布した。ピロボールを固定するボルトかなぁ…?
いよいよステダン本体の取付け。
ステダンのボディに傷がつかないように慎重にボディクランプに挿入し、ピロボール部をボルトで仮止めする。
取説では「ステアリングを右に切り、ステダンをストロークさせた状態を確認してからダンパーの位置決めをして下さい」って記載されているけど、ストロークには余裕があるので、ステダン本体の中心にボディクランプがくるように取付ければOK。
ステダン本体の長さが約130mmなので、クランプが左右から65mmの位置になるように固定。
その状態でステアリングを左右に切ると、ストロークは両側とも20mm余裕がある状態になるはず。
位置が決まったら、ピロボール部のM8ボルト(〇部)とボディクランプ部のM6ボルト(〇部)を締付ける。
・M8ボルトの締付けトルク:13.7~21.5 N-m
※相手がアルミ材なので下限値を推奨。必要なら、ねじロックを塗布。
ボディクランプのM6ボルトは、多分規定トルクで締めるとステダン本体が変形してしまうと思われるので、手の感覚で、適切に締めることを推奨します(笑)。
このボディクランプは、内側にステダン本体と同じピッチで溝が切ってあるので、強く締めなくてもズレることはないはず。
最後にステアリングを左右に切って、干渉する部分がないか、ステダンのストロークに余裕はあるかを確認し、取付け完了!
決して安くはないパーツなので費用対効果の面では「??」だけど、メカニカルな感じで見た目のカッコ良さは抜群にアップ!?
普段乗っていても目に入るパーツだし、カラーも豊富なので、満足感は高いと思いますよ。
最後に、ハイパープロの"RSC"タイプの感想を。
前述した通り、常に一定の減衰力を発生する普通のステダン(="CSC"タイプ)と違い、"RSC"タイプのウリは「通常の運転時にセルフステアを妨げることが無く、急な入力に対してのみダンパー効果を発揮」すること。
…で、どうかと言うと、個人的な印象では「思ったより、ゆっくり動かした時と、急に動かした時との減衰力に差がない」といった感じ。。
つまり、急な入力に対して減衰力を効かせようと調整するとセルフステアもそれなりに規制され、セルフステアを規制されないように調整すると、急な入力でもあまり減衰力が発生しない、といった感じ。
とはいえ、減衰力調整は約20段あり(全24段程あるけど、上下1/4回転は使用しないよう取説に記載あり)、ダイヤル調整1クリックに対して減衰力の変化は明確に体感できる。
なので、調整をハード側にすれば通常のステダンのような特性(常に一定の減衰力を与える)を持たすとこもできるし、目いっぱいソフト側にすれば、セルフステアを制限されずステダンの存在を忘れてライディングできる。
調整幅はかなり広く、好みに合わせて調整できる感じ。
まぁ、最初に思ってたいた「セルフステアを殺さずに、急な入力のみ減衰させる」効果とちょっと違ったけど、普通のステダンと比べると調整幅がとても広く、入力の速度によって発生する減衰力が変化してくれるので、良い製品だと思います!